ブラック・ダリアの真実〈上〉 (ハヤカワ文庫NF)

  ブラック・ダリアの真実〈上〉 (ハヤカワ文庫NF)
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ブラック・ダリアの真実〈上〉 (ハヤカワ文庫NF)
ブラック・ダリアの真実〈上〉 (ハヤカワ文庫NF)
 
カスタマーレビュー
1 事実は小説より奇なり

父と息子の相克、その結末は世にも奇怪な物語を紡ぎ出す。
心理小説、探偵小説、推理小説、私小説であると同時に、冷静な論理の示す事実。
そこに現れた個人と集団、組織の姿に、凄まじい裏表の落差に、戦慄を覚える。
著者と翻訳者の粘り強い努力の賜物であり、ノンフィクションの最高峰である。

2 衝撃的でした

この事件のことは、映画のCMを見て、初めて知りました。
映画を見る前に、本を先に読みたいと思い、手にしました。

実際に読んでみて、著書の家族構成、その背景やら、著書の父親がこの事件に関係しているのか。というもの。
そもそも、ブラック・ダリアというタイトルにもなってるから、被害女性の名前かと思ったら
違うんですね。花の名前みたいです。なぜ、この名前になったのかも記述がありました。

衝撃的だったのが、彼女の殺され方、死に至る経緯。。なんともむごい。。
同じ女性として、ほんとに恐ろしい。怖かっただろう、痛かっただろう・・・
ほんとに言葉がでない。
遺体発見の写真もそのまま加工せずに、掲載されています。

犯人までは、追及していないですが、一度読んだら、忘れられない本となりました。
映画はまだ見ていないので、見てみたいです。

3 ブラックダリア アヴェンジャー

これは、元LAPD殺人課敏腕刑事による調査レポートであり、家族の過去を遡る家族史でもあり、当時のLAの雰囲気を活写したノンフィクションである。ただし、語られる事実は強烈だ。
原題の殺人犯「ブラックダリア・アヴェンジャー」が誰なのかを、著者自らが著者自身の父親の遺品を手がかりに辿ってゆく。まさにエルロイ的な堕落/腐敗した背景の事件に、事実を積み重ね、淡々とした筆致で迫る。これが好ましくもあり救いでもあり、そして何より説得力を持つ。「ブラックダリア・アヴェンジャー」が誰なのか。是非読んでください。凄い。

4 !映画公開!

ハリウッドバビロンの事は知らないし、ダリア事件のことはしらなかった。
映画が公開され(こわくて未だみていない)さまざまな本が出されていること
を知って興味本位に読んで見た。

訳者が東理夫(『オキナワの少年』の作者で確か芥川賞受賞作家)だというが、
相当多くの下訳者をつかっている。確かに頁数が多いのでしかたがなかろうが、
ミケランジェロアントニオーニの映画『欲望』の主人公をデビッドヘミング
と記しているあたり、少々見落としが多すぎるような気がした。また、読んでいくうちに
意味的に次の文がつながらない部分も少しあった。

本自体ドキュメンタリーであり、容疑者が殺人舞台の黒幕的存在で、街の顔役
らと深いつながりがあったという。当時の世相や芸術界の様相が詳しく描かれていて
興味深い。

また、日本人妻が何人か出てきたり、娯楽として面白いというより
ルポ的おもしろさだ。

5 目を伏せた彼女の顔を誰も知らない

ダリアに関するさまざまな書物のなかで、わたしはとりわけこの本が気に入った。虚飾に満ちた悪魔的な世界は、ブラック・ダリアという魅惑的な名をより一層、引き立ててくれるからだ。ダリアだとされるアルバムの写真を見たとき、これはどう見ても別人なのではないかと思ったし、そのことに関しては未だに半信半疑であるが、そんなことはどうでもいい。だいたい、ダリアの写真を見たことがある多くの者は、彼女の一面しか知らずにそれが彼女の顔だと思い込んでいる。未成年飲酒で逮捕されたときのマグ・ショット、正面から撮影されたカールした豊かな黒髪のダリア、それに似通った数枚の写真、男友達とのツーショット、そして切断された遺体の写真。わたしたちはそれしか知らない。目を伏せたダリアの顔を誰も知らない。誰もが知る有名なダリアの写真とアルバムのなかのそれを見比べて、別人だと思ってしまっても仕方がない。でもわたしたちが知るダリアの顔は、彼女のほんの一面に過ぎない。それを忘れてはならない。わたしは何度も見返した。アルバムのなかの黒髪の女を。ダリアだという確証は持てなかった。だが、わたしの知っているダリアの顔は目を見開いているものばかりだ。記憶に焼き付いたその顔が邪魔をして、真実を曇らせているのかもしれないと思う。先日、この本の著者、スティーブ・ホデルのウェブサイトで幼少の頃のダリアの写真を見た。そのなかの二枚には、目伏せたダリアの写真とよく似た表情の少女が映っている。

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